ainiで村のために出来ることをしています
数年前に田舎暮らしに憧れて、高齢者ばかりの限界集落に引っ越しをしました。
農業が主体のこの地域では年々人の数が減る一方で、村も寂れていくだけで歯止めが掛けられません。
そのうち私達夫婦だけがこの地域で生活するようになるのではないかとある種の危機感を覚えるようになり、ainiの利用を始めることになったのです。
ainiは地元の暮らしに焦点を当てた旅行サービスで、体験を通した学びの場を提供することを目的としています。
私のように田舎暮らしに憧れる人はいますが、田舎での生活がどのようなものであるのかイメージが湧かなかったりなかなか踏み切れなかったりして思うだけになっている人もいます。
そういった方も含めて田舎ではこんな生活をしているのだと農業体験に参加してもらったり、子供を対象とした取り組みでは野山で遊んで自然と触れ合う機会を増やしたりと様々な取り組みが出来るのが魅力です。
そしてこの取組の主体となるのがホストと呼ばれる一般の人であり、旅行会社の人間が組み立てるわけではないのでより深いところまで踏み込んで学ぶことが出来るのです。
私も農家で生計を立てているので早速農業体験を始め、小型バスで最寄り駅までの送迎サービスもやりました。
最初は疎らだった参加者も徐々に増え、参加者の感想などから改善点を見出し良いサービスが出来るようにと修正を繰り返しました。
嬉しいことに私の農業体験に参加してくれた夫婦が一組村への移住を決めてくれたため、村の発展に貢献できたかなと思っています。
住んでいる場所を寂れた村で終わらせないためにも、出来ることを頑張ってみたいと考えています。